世界一のシェアを誇るLED数字表示器 - 事務局
2024/02/08 (Thu) 17:02:26
「ローム」の数字表示器は電卓用の表示から始まり、後に「キャノン A‐1」に採用されたプレナー型LEDチップと個々のチップを分散して実装したディスクリート型に分類される。
実は製品供給を開始して半世紀、未だに世界一を誇る「ロームLED表示器」は”車載用”としてスタートした。その事を現在の「ローム」の社員は誰も知らない。何故未だに”世界一”のシェアを誇っているかと言うと、当初の設計がデタラメで多くのトラブルを経験した苦いから”車載品質”を前提に設計する必要に迫られたからだ。そのため、後発メーカーの同等品は未だに「ローム品質」を越える事が出来ていない。
ところが肝心の「ローム株式会社」がその事を知らずに驚く程の”安さ”で製品供給をして来た。そのため、香港や台湾のLEDメーカーが未だに「ローム」を追い越す事が出来ていない。
幻の数字表示器 - 事務局
2025/02/16 (Sun) 10:21:32
「LAシリーズ」の前に数字表示器の基礎となった2桁の「幻のLAシリーズ」が存在した。
究極の数字表示器「LA-2040」 - 事務局
2025/02/16 (Sun) 10:25:18
「ローム株式会社」に社名変更する前の「東洋電具製作所」時代は、全社一丸となってユーザーからの要望に対応していました。その一例が幻のLEDアレイ「LA-2040」です。私が現在の「LAシリーズ」の設計を終えて「韓国工場」に製造を移管した直後に開発に着手した製品でした。
文字高さは5㎜で4桁のカーオーディオ用に特化したLEDディスプレイでした。当時のカーステレオは8トラックの磁気テープからカセットテープに切り替えが始まった頃で、そのカセットテープの蓋の部分に取り付けるために非常にシビアな寸法が要求されました。その為、当時としては最先端のセラミック多層配線基板をセラミックパッケージメーカーと共同開発し、現在の「LAシリーズ」と同じエポキシ樹脂注型構造の製品としました。生産は韓国では無く四国の協力会社に移管し量産を開始したのですが、断線不良が多発するという大問題が発生してしまったんです。原因は、セラミック多層配線基板と注型エポキシ樹脂との熱膨張係数の差で、セラミック多層配線基板を耐熱ガラスエポキシ基板に変更する事で解決しました。商品設計で考えなければならないのは「理想を追求し過ぎてはいけない」という事でした。
この「LA-2040」は後に”大ヒット商品”になるのですが、そこにはIC設計との連携も有ったんです。当時のカーラジオはAM放送の受信だけで、そこにカセットテープの音楽が聴けるだけでした。そこに当時「東洋電具製作所」が商品化した「PLL(ファイズ・ロックド・ループ)」シンセサイザ・チューナーの新技術が加わりFM放送の受信も可能になったんです。この「LA-2040」はその象徴的なディスプレイで、KHz帯のAM放送周波数とMHz帯のFM放送周波数を表示し、放送を受信していない時はクロックを表示するという”欲張り”ディスプレイだったんです。このカセットテープとAM/FM放送が受信できるカーステレオは世界中で大ヒット商品となりました。このPLL技術は最終的にはカーナビに発展する事になります。